【新唐人2013年08月22日付ニュース】強い台風11号ウトアの影響により、広東省汕頭(すわとう)市では連日大雨に見舞われ、多くの都市が深刻な洪水被害を受けています。広東省民政庁によると、416万人が被害を受けたとのことです。一方、政府による救援もない状況下、市民らはミニブログ(微博)で助けを求めています。
中国メディアによると、持続的な暴雨により、秋風嶺(しゅうふうれい)ダムでは水位が警戒線を超えたため、放水を余儀なくされました。練江(れんこう)では堤防が至る所で決壊したうえ海水が逆流し、直接沿岸の峡山(きょうさん)、陳店(ちんてん)、司馬浦(しばほ)などの22の村の住居が深刻な浸水となりました。
汕頭市潮南区災害対策事務所 職員
「上流のダムが放水し続けています。下流の水位は引くのが遅く、一部地区では水が腰にまで来ています。ネットで伝えられている練江の情報は嘘です。決壊していません。決壊したのはアースダムです」
汕頭市災害対策事務所の職員によると、すでに軍隊や救援のゴムボートが出動しているとのことです。しかし地元住民のミニブログ(微博)によると、電話で助けを求めても効果がなく、16日夜の放水で司馬浦に住む妹家族の家は浸水し、書き込みの時点で救助隊の姿は見えていないとのことです。
汕頭市潮南陳店住民
「決壊した練江から、水が流れて来ています。私の子供3人が妹のところへ行っています。救援の電話をしましたが、誰も救援に行っていません。そこでは子供7人が昨晩から何も食べていません。携帯のバッテリーももうすぐなくなります」
広東省民政庁は、この暴雨により18の市で416万人が被災し20人が死亡。7人が行方不明となっており、倒壊或いは深刻な損壊を受けた家屋は1万9千軒と伝えています。
天気予報は、この先7日間内、汕頭地区はさらに暴雨に見舞われると伝えています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/08/19/atext952118.html (中国語)
(翻訳/赤平 編集/坂本 ナレーター/藤坂 映像編集/工)